【メディアAce企画 第3弾】東京2020オリンピアンインタビュー 競泳アルー・アダウィ イサ選手
8月に行われた東京2020オリンピックで、水泳部のアルー・アダウィ イサ選手(スポーツ科学部4年)が中東の国、オマーンの代表選手として出場、また、旗手を努めた。オリンピックを振り返って、「100m自由形で50秒台を目標としていたが、自己ベストを出すことが出来ず悔しい。」と語った。また、オマーン代表で出場したが、母が日本国籍であることから「オマーンと日本の2国を代表しなければ」といつもの試合にはない緊張感を感じたと語った。
去年の3月、オーストラリアのケアンズで合宿を行った際には、前半のスピード強化のため、100mを25mずつ分けて泳ぐ練習を取り入れた。合宿では周りの選手の士気も上がっており、良い環境で良い練習を積み重ねることができたと振り返った。この合宿中にオリンピックの延期が決まったが、「もう一年練習すればタイムを伸ばすことができるかも」とイサ選手は前向きだった。
オリンピックの後はオマーンに帰国し、なかなか会うことが出来ない家族と将来の話をしたり、いつも応援してくれていることへの感謝の気持ちを伝えたり、とても有意義な時間を過ごした。帰国中にはカタールで試合があり、100m、200m、400m(自由形)に出場した。普段より距離も本数も多かったにも関わらず、200m、400mでは自己ベストを更新でき、良い結果だったと語った。
「4年間あっという間で楽しい思い出しかない。同期や先輩、コーチの皆さんが良い環境を作ってくれた。本当に感謝しかない。」と大学での競技生活を笑顔で振り返った。オリンピックまでの約3ヶ月間は草薙コーチと共同生活をし、本番に向けてさらに集中した練習を重ねたという。コーチと様々な話をする中で指導者の大変さや努力を感じたが、より仲良くなれて嬉しかったと語った。
卒業してからは大学院に進学し、パリ五輪に出場することが今の目標だ。「満足していない。まだ泳ぎたい。」と東京オリンピックが終わった瞬間から感じた。「次こそはオリンピックの舞台で自己ベストで泳ぐ」と強く意気込んだ。
【動画】インタビューハイライト ➡➡➡https://youtu.be/PiPGN5980rw
イサ選手は、東京2020オリンピックに競泳オマーン代表として出場したことを称え、学長賞に選ばれ
10月15日に梅村清英学長から表彰状とトロフィーが手渡された。
※本取材は「中京メディアAce」に所属する学生によって行われました。
記事 : 生田 璃音(スポーツ科学部4年)
カメラ:飴井 理彩(スポーツ科学部4年)