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競泳に新しいヒロイン 神野選手が100㍍自由形に優勝 インカレ

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東京五輪へ4人の代表選手を送り出した中京大学水泳部に新しいヒロインが誕生しました。競泳女子自由形の神野ゆめ選手(スポーツ科学部1年)です。指導する藤谷光順コーチは「(国旗が)トリコロールのフランス・パリでの五輪に、トリコロールの中京大学から送り込めますよ」と、冗談を交えながらも3年後に期待を膨らませています。


 第97回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)・競泳競技は10月7-10日、東京辰巳国際水泳場で行われました。学校対抗得点は男子8位(前回6位)、女子7位(同4位)と、ともに順位を落としましたが、8位までに与えられるシード権は確保しました。


 そんな中で唯一、表彰台の真ん中に立ったのが女子100㍍自由形の神野選手でした。55秒33の自己ベストで臨んだ大会、藤谷コーチが「54秒台に突入できれば1位の可能性も」と想定した通り、予選を55秒91の2位で通過した後、決勝ではそのタイムをちょうど1秒も上回る54秒91と初の54秒台をマークし、優勝を手にしました。決勝の神野選手はスタートから積極的な泳ぎを見せました。予選トップの選手をわずか0.01秒抑えて50㍍のターン。後半はさらに伸びを見せ、0.55秒差に引き離す見事なレースぶりでした。


 藤谷コーチが特に評価するのはスタミナと精神力です。この大会では100㍍のほかに50㍍を2本、フリーリレー、メドレーリレーをそれぞれ2本泳ぎました。400㍍リレー決勝では第1泳者として55秒25でつなぎ、3位入賞に貢献しました。「負けん気と内に秘めた闘志はすごい」と藤谷コーチ。神野選手は「当面の目標は来年、福岡で行われる世界水泳に出場すること。また、オリンピック選手になるという小さい頃からの夢を3年後のパリ五輪でかなえたいです」と意欲をみせています。